海外は枕多すぎない?「枕はいくつが最適か?」論争の結末が興味深い

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海外のホテルやB&B、ホームステイのベッドを見て「なんでこんなに枕があるんだ?」と思ったことありませんか?

ほとんどのベッドに枕が4つは置いてあります。中にはもっと置いてあるところもありますね。もしくはホテルなどではベッドの上には2個しか置いていなくても、ワードローブの中に更に数個入っていたりします。

日本でもシングルの部屋でベッドの上に1つ、それとワードローブなどに違う硬さや高さの枕が置いてあって、好みに合わせて変えたりできますね。そういう「不特定多数の人が泊まるところ」で、お客さんの好みに合わせるために幾つか枕があるのはわかります。

ところが海外では自宅でも枕を2個どころか4個、多い人は10個以上もベッドの上に置いているそうです。いったいどうしてそんなことになるのでしょうか。

今日はそんな枕にまつわるお話です。

目次

ベッドの上にはいくつ枕が必要?

if beds could talk

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もしホテルなどの宿泊施設ではなく、自宅のベッドに枕を置くとしたらいくつ起きますか?ちなみにベッドはクイーンサイズやキングサイズなど2人で寝ることを想定してください。

ニュージーランドの新聞社stuff.co.nzが「ベッドには枕がいくつ必要ですか?」という質問をし、読者に以下のような選択肢を提示しました。

  1. 2つ以上いらない
  2. 5個くらいあれば良い
  3. 8個以下なんてありえない

皆さんならどれを選びますか?僕は迷わず「1」を選びました。
ところがニュージーランド人の33%しか「1」を選びませんでした。もっとも多く選ばれたのは「2」で59%、そして「8個以上」と答えた人が8%でした。

つまり全体の67%、3人に2人が「枕は2個以上欲しい」と思っているということですね。

さらに同記事によると、最適な枕の数は5個とのことでした。
2個ではスカスカした感じがして魅力的ではないが、逆に8個以上など数が多すぎるとゴチャゴチャするとのことでした。どうやら実用性よりも自分たちが寝ていない時のインテリアとしてどうなのか、「美的感覚」の問題のようです。

では、そんなにたくさんの枕を寝るときどうするか?というと、まさか積み重ねてそれを枕に寝ることはありません。人によってさまざまで1人で寝る人は1つは枕、もうひとつか2つは抱きまくらとして使ったりするそうです。他にも寝る前に読書をしたりテレビを見る習慣がある人はクッションのような使い方で背もたれ代わりに幾つか使ったりします。
そして余った枕はベッドから床に落としてしまうことも多いそうです。

睡眠の専門家いわく、「睡眠」を考えると枕は1つで十分とのことです。

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また寝るとき床に置かれてしまう枕は床のゴミが付きます。それを翌朝、再び布団に戻すと結果的に床のゴミをベッドの上にあげていることになります。しかも、室内で靴を履く文化がない人たちの家の床は日本人の家の床よりだいぶ汚いです。そう考えるとゾッとしますね。

もし2個以上枕をベッドに置いて寝るときにベッドからどかしたいときは、ソファーや椅子の上に置くことをススメるそうです。

たくさんの枕。本当は1つ1つに名前がある

一般家庭の場合、ほとんどの家が「枕をたくさん置く」とき、普通の枕をたくさん起きます。ところが本来、ベッドの上に置く枕は大きさや形状、さらには名前まで違うんです。

Linen Bedding with seashells

例えば上の写真の場合、枕は手前から「小さいもの」が1つ、「長方形のもの」が2つ、「正方形のもの」が3つ、そして隠れるようにして枕がありますね。

一般的に一番大きいものを「King sham pillow」または「European sham pillow」といって、91センチもしくは66センチ四方のものが置かれます。

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そして66センチ50センチくらいの長方形のものを「Standard sham pillow」、さらにこの写真には載っていない枕で40センチ四方くらいのものを「Square pillow」、一番小さい手前にあるものを「Boudoir sham pillow」と呼びます。

実はこれらの名前が付いているものたちはすべて寝るためのものではなく、クッションとして使われる枕であり、昼間はベッドの飾りです。また英語の地域によって「sham pillow」の代わりに「throw pillow」や「toss pillow」と呼ばれることもあります。

西洋では、このさまざまなタイプの枕を置く文化が数百年前からあります。
今でもホテルやB&Bなどでこのような置き方をするところがあり、それが一般の人でもたくさん並べる習慣や美意識に繋がっているのかもしれませんね。

個人的にはこんなに要りません

こんなたくさんの枕、個人的には本当に要りません。
ホテルなどでたくさん置いてあるとソファーや置くところがなければ床にすぐに置いてしまいます。

でも、こういった文化的習慣的な背景がわかると「まぁしょうがないかな」と思えてきました。日本で一般家庭でベッドが普及したのは戦後のことらしいです。それを考えると何百年も歴史がある西洋の人たちとはベッドに対する考え方が全然違うんでしょうね。

それより日本人が知らないさまざまなベッドの常識があるのかもしれませんね。また面白そうなことを見つけたら紹介していきたいと思います。

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この記事を書いた人

元NZ在住40代男性。大阪在住。2005年からニュージーランド15年、カナダで1年の生活を経て2022年に日本帰国。ブログ運営が仕事。

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