機内食が美味しくない6つの理由とその対処方法

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国際線の機内食好きですか?
僕は楽しみの1つではありますが、街のレストランで食べるご飯と比べるとどうしても「美味しくない」、中には「まずい」と感じてしまいます。

「機内食が美味しくない」のはなぜなのでしょうが。
航空会社が用意する食事がまずいのでしょうか。それとも何か別の理由があるのでしょうか。

今回はそんな機内食がなぜ美味しくないのか。そして、その理由を踏まえてどうしたら美味しく感じるのか?を紹介していきます。

目次

機内食がイマイチ美味しく感じない5つの理由

カンタス航空 機内食

機内食が美味しくない理由には幾つかの原因があります。
今回はそんな中から主な理由をピックアップしてまとめてみました。

理由その1:作り置き・再加熱されているものだから

エコノミークラスの機内食は上空で作られていません。
乗客の口に入る12時間以上も前に作られ冷蔵保存されます。それが上空で給仕される前に再加熱されます。

日常生活でもそうなんですけど、やっぱり一番美味しいのは出来たてです。
1度冷めたものを電子レンジで温め直してもあまり美味しくありません。

しかも、再加熱された料理は火傷するほど熱々にはなっていません。熱々でないのは事故を防止するためなんでしょうけど、食事は出来たて熱々が一番です。

理由その2:火が通り過ぎているから

レストランであれば肉や魚は「火が通り過ぎない状態」で提供されます。ところが機内では作ってから提供されるまで時間があるため、そのあいだに菌が発生されては大変です。

そのためキチンと火を通してあります。さらに再度加熱されるため輪をかけて火が通り過ぎた状態になってしまいます。

理由その3:食器がプラスチックだから

ワインやビールを飲むとき、グラスにこだわる人けっこういますね。
ワインやビールをマグカップや使い捨ての紙コップで飲んでも美味しくありません。ワインならワインを飲むために設計されたワイングラスで、ビールならビール用のグラスで飲むのが美味しいです。

美味しさを決める1つの要素として「食感」「触感」が挙げられます。

ところがエコノミーの機内食の場合、ナイフやフォークはプラスチック、食器は中には陶器だったりしますけど、アルミとかプラスチックのものが多いです。
ワイングラスは安全上、プラスチックなのはしょうがないとしてフォークやナイフがプラスチックなのやっぱり触感・食感を損ないます。

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理由その4:機内の気圧が低いから

理由3つ目からはけっこう科学的なお話しです。
機内食は当たり前なんですけど、高度が高いところで食べるものです。高さで言うと35,000フィート、約11,000メートルもの高さにいます。

とはいっても、機内の気圧が高度11,000メートルになったら人間は生きていけないので、地上にいるときより2割ほど低い0.8気圧から0.9気圧の状態が保たれているそうです。これは標高1500メートルとか1800メートルに相当します。

こういった高度が高いところに行くと、舌の上にある味を感じるセンサー「味蕾 みらい」が鈍って、味に対して鈍感になってしまいます。特に「塩味」と「甘味」が感じにくくなります。

すると地上で食べるよりも上空で食べる方が、味がボンヤリしてしまうわけですね。

理由その5:極めて乾燥した環境にいるから

鼻を手で摘まんでからコーヒーを飲んだり、お肉を食べてみてください。そして飲み込む前につまんでいた鼻を解放してあげると、今まで無臭で味が全然しなかったのに味が突然ドッと押し寄せてきます。

機内は湿度が20%を切ることもあります。するとノドや鼻の粘膜が乾いてしまい鼻の嗅覚がキチンと動かなくなってしまいます。すると匂いに鈍感になり、味にぼやけた印象を与えてしまいます。

理由その6:機内独特の騒音に囲まれているから

ある調査でノイズが味覚にどんな影響を与えるか調べたところ、ノイズを聞きながらビスケットを食べた人と、ノイズを聞かずに食べた人で塩気・甘味、歯ごたえに違いが出たそうです。

ノイズを聞きながら食べた人は塩気や甘味に鈍感に、そして歯ごたえに関しては堅く感じたと答える人が多いという結果が出ました。

そのため換気扇を付けながら料理をすると味は濃いめになってしまうなんていう話もあります。

そのため機内であの「ゴーーーーー」という音を聞いていると、塩気や甘味が足りなく感じたり、食感が悪く感じたりするわけです。

自分たちで改善できる機内食の食べ方

6の理由のうち「気圧が低い」というのはどうにもなりません。

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また「事前に作って再加熱したもの」「火を通しすぎ」はビジネスクラスに乗れば解決されるかもしれませんが、庶民はビジネスクラスなんてなかなか乗れません。

ただそれ以外で自分たちで改善して機内食をいつもより美味しく食べる方法もなくはありません。

フルーツの盛り合わせという手もある

カンタス航空 機内食

何時間も前に作られて、再加熱した料理を食べるのではなく、加熱の必要が無いフルーツの盛り合わせを食べるというのも1つの解決策です。

もともと水分を失いがちな機内なので、水分をタップリ含んだフルーツを食べるのはけっこうお勧めです。

乾燥対策をする

「乾燥」を防ぐのはマスクをするのが一番です。ご飯が美味しく感じられて風邪も防げますからね。

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ただ海外ではマスクをする習慣がないので、周りの外国人から不審者扱いされる可能性はゼロではありません。

もしそれを防ぎたい場合は、手ぬぐいとかバンダナとか何か布で口と鼻を塞ぐのが良さそうです。

ゴーという音の対策をする

それと機内の「ゴーーーーー」という音はノイズキャンセリングというノイズ除去してくれるヘッドフォンを付けていると全然違います。アマゾンだと安い物は3000円以下、高いものは数万円するものがありますのでレビューを見ながら選んでみるのが良いと思います。

僕はSonyのWH-1000X M3というヘッドフォンを使っていますが、このヘッドフォンのノイズキャンセリング機能は「神」です。機内のゴーという音がほぼ聞こえなくなります。

ちなみにこのノイズキャンセリングのヘッドフォンがあるとノイズが軽減されて音が断然良くなるので、機内の映画がすごく快適に見れます。ご飯を食べるときは映画を止めれば、ノイズの軽減だけしてくれますよ。

あとはキングジムからノイズキャンセリングをしてくれる耳栓が発売されていて、レビューを見ていると「いつもは寝れないのに寝れた」とかかなり「機内で使うこと」を想定した内容は高評価でした。これもアマゾンで4000円弱で買えます。

とはいえ「機内食は機内食」

あれこれ紹介しましたが、結局機内食は機内食なんですよね。

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「比較的この航空会社の機内食は美味しい」というものはあっても、「この航空会社の機内食なら毎日食べたい」と思うものには出会ったことがありません。

なので多大な期待はしないようにしつつ、最大限楽しめるようにいろいろ試してみましょう。